潜在意識とは
「潜在意識」という言葉は「顕在意識」という言葉とセットでよく使われます。
顕在意識は、普段起きている時の意識ですから、あなたは自分で何を感じ、考えているか分かっています。
潜在意識は あなたの奥底にひそんでいる 普段 あなたが分かっていない意識。
大雑把に言うと「無意識に～をした」という時の「無意識」。
一言でいうなら、顕在意識が理性の考えで、潜在意識は本能の考え。
潜在意識の最大の使命は、あなたの命を守る事。
あなたの心臓が勝手に動いてくれたり、寝ていても息をするのを忘れないのも潜在意識の働きのおかげ。
あなたから見ると、顕在意識で何を考えているかは分かるけど、潜在意識で何を考えているかは分からない。
潜在意識というもの自体を知らない人や、気にしていない人の方が多いでしょう。
でも、あなたへの影響は「顕在意識」が10％「潜在意識」が90％と、圧倒的に「潜在意識」の方が強いです。
潜在意識は あなたが知らないところで あなたを動かす 強力なコントロールタワーと言えるでしょう。
一つ例を出してみましょう。
あなたが「太り過ぎなので、健康のためにやせよう！」と顕在意識で決めたとします。
あなたが食べる量を減らしたり、運動で消費カロリーを増やしたら
顕在意識にとっては望み通り満足ですが 潜在意識は 変化が大嫌い。
潜在意識にとって変化は命の危険を意味します。
「いつも通り食べないと死んでしまう。食べなきゃ！」とあなたの命を守るため、食欲をわかせたり
色んな理由を考えつかせて先延ばしにさせたり、あの手この手であなたが食べるように仕向けてきます。
あなたがやせようと頑張れば頑張るほど、潜在意識も輪をかけて必死に抵抗します。
あなたは最初は空腹や食欲を抑え込んでも、そのうち潜在意識の強力な働きに負けて食べてしまいます。
「明日からにしよう」と先延ばしにして、結局そのまま止めてしまいました。
よくありそうなお話ですね。
あなたは自分の意思が弱いと、自分を責めるかもしれません。
でも、実際に起きた事は、90％の強力な影響力を持つ潜在意識の強力な守り（！）に、
あなたの10％の顕在意識の決意が負けたのです。
色んなことが三日坊主で終わるのは、変化を嫌う潜在意識の強力なディフェンスのせいです。
潜在意識には「やせた方があなたの健康に良い」ことは分かりません。
潜在意識には、顕在意識であなたが考える善悪は分からないのです。
とても勘違いの多い、融通が利かない 時代遅れな頑固者のよう。
「～ない」という否定表現、「誰が」という主語、現実と想像の区別など
潜在意識には 分からないことがたくさんあります。
こんなに影響力もクセも強いのに、普段あなたは潜在意識を意識せず生きているのです！
潜在意識の中には あなたを動かすプログラムがたくさんあって
「常に心臓を動かす」のも「変化したら命が危ない」のも、その中の一つです。
プログラムの中には 生まれる前から持っているものも
生まれた後 徐々に組み込まれたものもあります。
ずっと使える良いもの 勘違いで入れられたもの
古くなって使いにくくなったものなど色々です。
今のあなたに合わない不都合なプログラムがあれば
不都合な現実を生み出してあなたの幸せを妨げます。
プログラムを今のあなたに合うように修正することで
望む現実を 生み出すことが出来ます。
潜在意識の事が分かると、プログラムの問題であることが分かります。
意思の強さや性格など、自分の人間性を否定する事から解放され
精神論で自分を責めるのを止めることが出来て、楽になります。
あなたは変われます。もっと楽に生きることができます。
せっかく生まれてきたこの人生をもっと楽しく生きましょう！